開会式当日の7月25日、JWGA渡邉執行理事はコロンビア・カリ市にありますコロンビア日系人協会(会長:町田栄氏)を訪問いたしました。当ホームページでお伝えしました通り、コロンビア在住の多くの日系の方々がワールドゲームズの開催と日本選手団の来訪を心待ちにしておられ、大会期間中は、横断幕や日本国旗を手に各会場に応援に足を運ばれるようです。また、協会の建物内では、大会期間中に、日本の文化をたくさんの日本人や外国人の方々に感じていただこうと生け花や日本人形などを展示されるとのことで、日本人として大変嬉しく感謝の気持ちで一杯です。ワールドゲームズを通じて、日系人の方々と様々な交流や素敵な出会いが多くありますことを願っています。(JWGA事務局:成瀬)
「この横断幕を持って応援に行きます!」左からコロンビア日系協会 川上亮子さん、中田文子館長、(渡邊JWGA執行理事)、倉富ディエゴ文化部長
文化展示会の準備中の日系人協会の皆さん。皆さん陽気で明るい方です
日本人形の展示品。奥では生け花を準備されていました
カリ市内ではこのようなワールドゲームズの横断幕が各所で掲示されています
IOCが後援する非オリンピック種目の国際総合競技大会「第9回ワールドゲームズ2013カリ大会」の開会式が、7月25日の午後8時 (現地時刻)からコロンビア共和国・カリ市のパスカルゲレーロスタジアム(Pascual Guerrero Stadium : 大会のメインスタジアム)に4万人の観衆を集めて開催されました。
当日はカリ市の477周年記念日にあたり、その中で開催された開会式では、アンジェリーノ副大統領が開会を宣言し、国際オリンピック委員会(IOC)ジャック・ロゲ会長と国際ワールドゲームズ協会(IWGA)ロン・フローリッヒ会長が挨拶いたしました。また、さまざまな演出によるパフォーマンスと花火で会場は大きく盛り上がりました。
南米初の開催となる今回の大会は、コロンビア共和国の第三の都市であるカリ市で開催されます。カリ市は数々の国際大会を開催した実績があり、コロンビアのスポーツの首都ともいわれています。また、カリ市には、コロンビア最大の日系人組織があり、そのコロンビア日系人協会では、日本選手の活躍を心待ちにしています。
競技は7月26日から8月4日まで公式26競技、公開4競技が、98の国・地域の2,929人の選手によって行われます。
(日本人選手は、公式・公開18競技に76名が参加。また、エキシビション競技に2名が参加)
(写真提供:CLOC)
IOCが後援する非オリンピック種目の国際総合競技大会「第9回ワールドゲームズ2013カリ大会」の競技が、7月26日午前9時 (現地時刻)から12競技で始まりました。
日本選手は相撲、空手をはじめとする8競技に出場。デュアスロンと相撲で金メダル3個、相撲と空手で銅メダル3個を獲得し、上々のスタートを切りました。
最初の金メダルを獲得したのは、公開競技「デュアスロン女子」の上田藍(うえだあい・京都府出身29歳)選手で1時間 57分59秒の成績でした。
上田選手のコメント「優勝を目指していたので、実現して嬉しいです。マークしていたフランスの選手と抜け出して、バイク終盤までに第2集団をうまく引き離すことができました。第2ランの序盤では、自分の力を信じて最初から勝負を仕掛け、勝利を手繰り寄せることができました。応援していただいた皆様に感謝しています」(コメント提供:日本トライアスロン連合)
デュアスロンで金メダルを獲得した上田藍選手(写真提供:日本トライアスロン連合)
追いすがる後続を振り切り、笑顔でゴール!(写真提供:日本トライアスロン連合)
相撲女子軽量級で金メダルを獲得した岩本幸奈選手
相撲男子軽量級で金メダルを獲得した川口達磨選手
相撲女子中量級で銅メダルを獲得した松浦麻乃選手
相撲男子重量級で銅メダルを獲得した松永六十四選手
IOCジャック・ロゲ会長とJWGA師岡執行理事(右)・渡邉執行理事(左)
IOCが後援する非オリンピック種目の国際総合競技大会「第9回ワールドゲームズ2013カリ大会」の2日目は、7月27日午前8時 (現地時刻)から15競技が行われました。
日本選手は、空手で3個の金メダルを獲得し、初日と合わせメダルは9個となりました。
競技2日目は、空手で3個の金メダルを獲得しました。
男子組手-84kg荒賀龍太郎(京都府出身22歳・京都産業大学職員)選手、女子組手-68kg染谷香予(茨城県出身22歳・帝京大学)選手、女子組手+68kg植草歩(千葉県出身20歳・帝京大学)選手の3選手。2日目出場の3選手が揃って金メダルを獲得するという快挙を達成しました。
また、相撲の無差別級では残念ながらメダルに届きませんでしたが、「26日・27日ともに、満員のお客様の大声援を受け、選手は迫力ある取り組みを繰り広げ、会場は一体となって盛り上がりました。カリ市で相撲が愛されていることを実感できた大会となりました」とコメントがありました。(国際相撲連盟)
荒賀龍太郎選手
染谷香予選手
ダンススポーツサルサ代表 小丸勲・與語真梨組
満員の観客を集めたダンススポーツ会場
ラケットボール脇本直美選手
コロンビア代表選手と脇本直美選手
ローラースポーツ西木紳悟選手
IOCが後援する非オリンピック種目の国際総合競技大会「第9回ワールドゲームズ2013カリ大会」の3日目は、7月28日午前8時 (現地時刻)から9競技が行われました。
日本選手は、女子水上スキー・ジャンプで廣澤沙綾選手が明日の決勝に進出しました。
競技3日目は、4競技に日本選手が参加しました。
フライングディスク日本代表「疾風JAPAN」初日を1勝1敗成績で終了しました。
2012年のアルティメット世界選手権で優勝した日本チーム、今回も優勝を目指して大会に挑みます。
コロンビア戦の勝利に喜ぶフライングディスク日本代表「疾風JAPAN」
フライングディスクと水中スポーツ日本代表選手
ビリヤード赤狩山幸男選手
IOCが後援する非オリンピック種目の国際総合競技大会「第9回ワールドゲームズ2013カリ大会」の4日目は、7月28日午前8時(現地時刻)から9競技が行われました。
日本選手は、男子ウエイクボードで安井寿紀選手が銀メダルを獲得しました。
競技4日目は、3競技に日本選手が参加しました。
トランポリン・男子シンクロナイズドの上山容弘・坂本鷹志選手は前回同様メダルを狙いましたが、残念ながら5位に終わりました。
また、水上スキー女子ジャンプの廣澤沙綾選手は、前回9位から5位と健闘しました。
フライングディスク日本代表「疾風JAPAN」は、2日目も1勝1敗となり、通算2勝2敗となりました。
(写真提供:日本ウエイクボード協会HP)
(写真提供:CLOC)
試合後アメリカ代表選手と円陣を組むフライングディスク日本代表「疾風JAPAN」
IOCが後援する非オリンピック種目の国際総合競技大会「第9回ワールドゲームズ2013カリ大会」競技5日目は、7月30日午前8時(現地時刻)から10競技が行われました。
日本選手は、パワーリフティングで福島友佳子選手が2大会連続でメダルを獲得しました。
5日目は、3競技に日本選手が参加しました。
パワーリフティングの福島選手は、ライトウエイト級種目別のベンチプレスで126kgの世界新記録を樹立し、トータル3位で銅メダルを獲得しました。また、ミドルウエイト級の北村真由美選手は7位に終わりました。
また、アーチェリーは予選がはじまりました。
優勝を目指していたフライングディスク日本代表「疾風JAPAN」は、最終日1敗し、通算2勝3敗で5位に終わりました。
(写真提供:CLOC)
ライトウエイト級で銅メダルを獲得した福島友佳子選手と世界新記録樹立時のスクリーン表示
福島友佳子選手
北村真由美選手
(写真提供:CLOC)
IOCが後援する非オリンピック種目の国際総合競技大会「第9回ワールドゲームズ2013カリ大会」競技6日目は、7月31日午前9時 (現地時刻)から7競技が行われました。
日本選手は、アーチェリーが残念ながら決勝ラウンドへ進出できませんでした。
6日目は、1競技に日本選手が参加しました。
アーチェリーの林勇気選手と遠藤麻美選手は健闘しましたが、残念ながら決勝ラウンドへ進出できませんでした。
今回、エキシビション競技「空道」がブカ市で1,000名の観客を集めて開催されました。
空道は、日本生まれの総合武道で、世界60か国以上で実施されています。競技はヘッドギアを着装し突き技、蹴り、投げ、寝技、関節技等様々な攻撃が認められています。
今回のエキシビション競技には、日本から3選手が出場しました。
林勇気選手
遠藤麻美選手
ワールドゲームズプラザでのデモンストレーション(写真提供:KAJF)
IOCが後援する非オリンピック種目の国際総合競技大会「第9回ワールドゲームズ2013カリ大会」競技7日目は、8月1日午前8時 (現地時刻)から9競技が行われました。
日本選手は、ボウリング・ミックスダブルスとエアースポーツのパラグライディング・アキュラシーランディングに出場しました。
ボウリング・ミックスダブルスに出場した佐々木智之選手と手島菜月選手は、6ゲームトータル2,606ピン、平均434.3ピンで24チーム中8位でした。8月2日(現地時間)には、それぞれシングルスに出場します。
また、エアースポーツのパラグライディング・アキュラシーランディングに出場した古賀光晴選手は第2ラウンドまで3位につけています。
(写真提供:CLOC)
佐々木智之選手・手島菜月選手
(写真提供:CLOC)
IOCが後援する非オリンピック種目の国際総合競技大会「第9回ワールドゲームズ2013カリ大会」競技8日目は、8月2日午前7時 (現地時刻)から13競技が行われました。
日本選手は、ボウリング、エアースポーツ、スカッシュ、武術の4競技に出場しました。
ボウリング・シングルスに出場した手島菜月選手と佐々木智之選手は、それぞれ第1ブロック16位と18位でした。明日の第2ブロックとの合計スコアで、上位10名が決勝に進みます。
スカッシュでは、小林海咲選手、小林僚生選手姉弟が出場しました。姉の海咲選手はベスト8に進出しましたが、弟の僚生選手は初戦敗退でした。
また、エアースポーツのパラグライディング・アキュラシーランディングに出場した古賀光晴選手は第4ラウンドまで15位です。
武術では、岸選手が刀術、藤沢選手が大極剣、川口選手が南棍の演武種目に出場しました。
(写真提供:CLOC)
(写真提供:CLOC)
スカッシュ競技中の小林僚生選手
小林海咲選手、小林僚生選手姉弟
スカッシュ日本代表チーム(中:潮木監督)
IOCが後援する非オリンピック種目の国際総合競技大会「第9回ワールドゲームズ2013カリ大会」競技9日目は、8月3日午前7時 (現地時刻)から12競技が行われました。
日本選手は、武術、スカッシュ、ボウリング、エアースポーツの4競技に出場しました。
武術では、川口昂大選手が南拳・南棍種目で銅メダルを獲得しました。また、岸涼介選手(刀術・棍術)、藤沢佑選手(太極拳・太極剣)も健闘し、4位でした。
ボウリング・シングルスに出場した手島菜月選手と佐々木智之選手は、それぞれ14位と19位でした。上位10名で行う決勝ラウンドには、残念ながら進めませんでした。また、スカッシュは小林海咲選手がベスト8で惜しくも敗退しました。
エアースポーツのパラグライディング・アキュラシーランディングに出場した古賀光晴選手は第5ラウンド20位です。
岸涼介選手
小林海咲選手
(写真提供:CLOC)
IOCが後援する非オリンピック種目の国際総合競技大会「第9回ワールドゲームズ2013カリ大会」競技10日目最終日は、8月4日午前8時(現地時刻)から9競技が行われ、エアースポーツのパラグライディング・アキュラシーランディングに出場した古賀光晴選手は21位で競技を終えました。
7月25日から8月4日までの11日間、コロンビア共和国・カリ市で開催されました第9回ワールドゲームズ。世界98の国・地域から約3,000名のトップアスリートが南米の地に集結し、公式26競技、公開4競技が実施され、日本からは18競技に総勢76名の選手が参加、金6個、銀1個、銅5個の計12個(公開競技を含む)のメダルを獲得しました。
午後8時 (現地時刻)から閉会式が行われ、カリ市のパスカル ゲレーロ スタジアムを埋め尽くした2万5,000人の大観衆が見守る中、感動的なフィナーレを迎えました。ロン・フローリッヒIWGA会長は、選手・役員に感謝の意を表すとともに、大会を支えた4,500名ものボランティアの素晴らしい活躍を称えました。そして、「心温かく、かつ公正な姿勢で世界101カ国の選手を迎えられたカリ市民の皆さんにも金メダルを贈ります。グラシアス・カリ!(ありがとう、カリ)」と述べ、スタジアムは割れんばかりの盛り上がりを見せました。また、次回2017年、第10回大会の開催都市であるポーランド共和国・ヴロツワフ市長にフローリッヒ会長からIWGA旗が手渡されました。
大会期間中の観客等動員数は50万人を超え、前回最大動員数を記録した2009年の高雄大会(チャイニーズタイペイ)を上回るものとなりました。観戦チケットは28万6,000枚販売されました。ジャーナリストも35の国・地域から900人以上が訪れ、熱戦の模様を世界各国に報道し、テレビは世界120の国・地域で放送されました。
(写真提供:CLOC)
華やかな雰囲気の中、盛会に閉会式が開催されました
数千名のボランティアも選手・役員とともに入場