JAPAN World Games Association

特定非営利活動法人
日本ワールドゲームズ協会
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大会

第11回 World Games/2022年 バーミングハム大会/BIRMINGHAM

大会の模様

開会式
2022.07.07

アメリカ現地時間7月7日午後8時(日本時間7月8日午前10時)、プロテクティブスタジアムでワールドゲームズ2022バーミングハム大会(第11回大会)の開会式が開催されました。冒頭の入場行進では日本がコールされるとひと際大きな歓声が上がりました。日本の後にウクライナの選手団が入場すると全観客がスタンディングオベーションで迎え拍手が鳴りやまず称えていた光景はとても印象的でした。100を超える地域・国の行進が終わると、27,000人の大観衆を前にバーミングハム市のランドール・ウッドフィン市長から歓迎の挨拶と開会宣言がなされました。その後、大会を主催するIWGA(国際ワールドゲームズ協会)ホセ・ペレルナ会長からは、「世界的なパンデミックが私たちに影響を及ぼし、今もなお影響を与え続けています。私たちは大会を一年間延期し、多くの追加措置を講じなければなりませんでした。大会組織委員会や公的機関、医療スタッフ、そしてバーミングハムの人々がこの難局に立ち向かい、私たち全員が今日ここにいることを可能にしてくれました。」と謝意を述べ、困難な時代における大会(ワールドゲームズ)の重要性にも言及しました。後半は、アメリカを代表するアーティストらがパフォーマンスを披露するなど、アラバマ州で開催される史上最大の国際スポーツイベントの幕開けに相応しいものとなりました。

渡邉日本選手団長を先頭に代表ウエアを身に纏い、ひと際大きな歓声に包まれる日本選手団

ドローンで夜空を装飾 ©IWGA

アラバマ州史上最大の国際スポーツイベントの幕開け ©IWGA

©IWGA

開会式前の様子。皆さん、いい笑顔、いい雰囲気です。

競技1日目
2022.07.08
パワーリフティング
空手
パワーリフティング、空手でメダル獲得。日本選手団、好発進!

パワーリフティングではワールドゲームズ6大会連続出場を誇る福島友佳子選手が堂々の金メダル。同じく、男子軽量級では佐竹優典選手が金メダルを獲得。空手では男子個人形の本一将選手が金メダル、女子個人形の大野ひかる選手が銀メダル、女子組手―50kg級の宮原美穂選手が銅メダルを獲得し、日本の強さをワールドゲームズの舞台でも顕示しました。

今大会、日本選手第1号の金メダル獲得([パワーリフティング]福島選手)

©IWGA

海外メディアの取材後に(渡邉日本選手団長/師岡JWGA国際担当執行役員)

初出場で金メダルを獲得した佐竹選手 ©IWGA

©IWGA

[空手]個人形 本選手(金) ©JFK

[空手]個人形 大野選手(銀) ©IWGA

[空手]女子組手 -50kg級 宮原選手(銅) ©JFK

競技2日目
2022.07.09
相撲
相撲勢、7個のメダルで世界を圧倒!

日本の国技の「相撲」では、男女で7個(金3・銀3・銅1)のメダルを獲得し、並み居る世界の強豪を相手に圧倒しました。女子では軽量級で奥富夕夏選手が金、山中未久選手が銀、中量級で石井さくら選手が金、重量級で久野愛莉が銅と4つのメダルを獲得、男子では中量級で藤澤詩音選手が銀、重量級で花田秀虎選手が金、中村泰輝選手が銀と3つのメダルを獲得しました。ワールドゲームズ開幕後、初めての週末を迎え、朝早くから親子連れなど多くの観客が会場を埋め尽くし、一挙手一投足に終始大歓声をあげていました。また、6月の一カ月間、大分県と愛媛県で合宿をしていたウクライナチームも各部門で善戦し、大きな拍手や声援を受けていました。

[軽量級]左から山中選手(銀)、奥富選手(金)

[中量級]石井選手(金)

[重量級]久野選手(銅)

[中量級]藤澤選手(銀)

[重量級]左から中村選手(銀)、花田選手(金)

Hightlight Movie

相撲日本代表競技の様子

競技3日目
2022.07.10
ダンススポーツ
体操
新種目でも日本勢、メダルラッシュ!(ブレイキン、パルクール他)

競技3日目、注目の新種目ブレイキン(ダンススポーツ)とパルクール(体操)が実施されました。銑鉄製造の高炉として操業されていた国定歴史建造物を会場に大勢の若者や家族連れなどが観戦に訪れていました。ダンススポーツの新種目、ブレイキン(B-Girls)では湯浅亜実選手が圧倒的な強さを見せ、金メダルを獲得。福島あゆみ選手も3位に入り健闘しました。半井重幸選手(B-Boys)も熾烈なマッチアップの末、銅メダルを獲得しました。一方、同じ会場(エリア)で体操の新種目パルクールが行われ、泉ひかり選手が並み居る強豪を相手に銅メダルを獲得しました。ライフセービングも競技初日となり、前大会(2017年)で世界新記録を樹立した男子4×50m障害物リレーで銅メダルを獲得し、翌日の競技に弾みをつけました。昨日7個のメダルで世界を圧倒した相撲は、競技2日目を迎え、無差別級の取組が行われ、中村泰輝選手が昨日の重量級に続き、無差別級でも見事金メダルを獲得しました。女子無差別級では今日和選手が銀メダルを獲得し、相撲は今大会通算9個のメダルを獲得するなど素晴らしいパフォーマンスを発揮されました。大会3日目は、その他、フィールドアーチェリーやドローンレース、公開競技でフラッグフットボールなど、炎天下の中、日本選手が挑み7個のメダル(金2、銀1、銅4)を獲得するなど、日本勢の勢いはまだまだ続きます。

金メダルの湯浅選手(中央)、銅メダルの福島選手(右)

笑顔で声援に応える半井選手(銅)

障害物リレーで銅メダル(左から平野・板場・高須・安藤選手) ©JLA

ライフセービング 障害物リレー 日本選手

パルクール銅メダル 泉選手

Hightlight Movie

ダンススポーツ湯浅亜実選手決勝1

ダンススポーツ湯浅亜実選手決勝2

競技4日目
2022.07.11
体操(パルクール)
パルクール泉ひかり選手、連日のメダル獲得

競技4日目、前日スピード種目で銅メダルを獲得した泉選手は翌11日のフリースタイル種目でも銅メダルを獲得しました。また、ソフトボールはプエルトリコを破り3戦全勝、女子アメリカンフットボール(フラッグフットボール)はイタリアとブラジルを破り予選2位で通過しています。日本同様、炎天下の中、日本の精鋭たちは最高のパフォーマンスを発揮しています。

今大会2個目のメダルを獲得した泉ひかり選手 ©IWGA

競技5日目
2022.07.12
ラクロス
ラクロス男子、接戦を制し、銅メダル獲得

競技5日目、公開競技として実施されているラクロス男子の最終日、3位決定戦で日本はイギリスと対戦し、第4クオーターまで18対18と両者譲らぬ展開で延長戦に入り1点を加点した日本が19対18で接戦を制し、見事、銅メダルを獲得しました。国際大会で初のメダル獲得となり、日本のラクロス界に新たな歴史を刻みました。

©IWGA

©IWGA

©IWGA

競技6日目
2022.07.13
ソフトボール
ソフトボール アメリカに惜敗、銀メダル

現地時間7月13日午後8時過ぎに開始されたソフトボール決勝戦。世界ランキング2位の日本はここまで初戦のオーストラリア戦10-1を皮切りに、メキシコ戦6-0、プエルトリコ戦6-0、準決勝のチャイニーズタイペイ戦7-0と投打完璧な試合運びで4戦全勝。決勝戦の対戦相手のアメリカ(世界ランキング1位)とは、昨夏の東京2020大会で2-0で日本が制し、金メダルを獲得したことは記憶に新しく、アメリカにとってはワールドゲームズがリベンジマッチとなりました。試合は接戦の末、2-3であと一歩及ばず銀メダルの結果となりました。

©IWGA

©IWGA

競技7日目
2022.07.14
フラッグフットボール
フラッグフットボール 実力僅差の5位

日本選手が出場したビリヤード、フライングディスク、ラクロス(女子)、スカッシュ、ウエイクボード・水上スキー、車いすラグビー、それぞれ一進一退の競技あり、順当に勝ち進む競技あり、日本勢、奮闘しています。2028年ロサンゼルスオリンピックの追加競技として初採用を目指すフラッグフットボールは本日で競技が終了し、日本は8チーム中、5位に終わりましたが、上位チームとは実力僅差、引けを取らない内容でした。

©IWGA

©IWGA

©IWGA

競技8日目
2022.07.15
スポーツクライミング
スポーツクライミングでメダル4個、体操・谷口選手が銅メダル

スポーツクライミングでは女子ボルダリングで野中生萌選手が金メダル、ワールドゲームズ初出場の中村真緒選手は銅メダルを獲得。男子ボルダリングでは藤井快選手が銀メダル、緒方良行選手が銅メダルを獲得し、スポーツクライミングでこの日4個のメダルを獲得するなど、ワールドゲームズの舞台においても日本のスポーツクライミング勢は実力を発揮しました。体操では男子ダブルミニトランポリンに出場した谷口遼平選手が見事、銅メダルを獲得しました。

野中選手(中央)、中村選手(右) ©IWGA

藤井選手(左)、緒方選手(右) ©IWGA

野中選手 ©IWGA

中村選手 ©IWGA

緒方選手 ©JWGA

藤井選手 ©JWGA

体操・ダブルミニトランポリンで銅メダルを獲得した谷口選手 ©IWGA

競技9日目
2022.07.16
水上スキー・ウエイクボード
トライアスロン(デュアスロン)
スポーツクライミング
ビリヤード
大会終盤、日本勢躍動!4競技で5メダル獲得

ウエイクボードではフリースタイルでワールドゲームズ初出場の吉原陽向選手が見事、金メダルを獲得しました。デュアスロンでは2013年ワールドゲームズで優勝経験を持つ上田藍選手がトップと僅差の銀メダルを獲得しました。前日ボルダリングで4個のメダルを獲得したスポーツクライミングではリードでワールドゲームズ初出場の谷井菜月選手と樋口純裕選手が銀メダルを獲得しました。スポーツクライミングでは今大会6個のメダル獲得となりました。ビリヤードではプールでワールドゲームズ初出場の平口結貴選手が3位決定戦を制し、銅メダルを獲得しました。競技9日目を終え、日本のメダル獲得数は32個(金10・銀10・銅12)と30の大台を超え、前回大会の22個を大きく上回る活躍を見せるなど、日本が誇るトップアスリートたちがバーミングハムの地で躍動をし続けています。

吉原選手 ©IWGA

上田選手 ©IWGA

谷井選手 ©IWGA

樋口選手 ©IWGA

3位決定戦を制し、歓喜の表情を見せる平口選手 ©JWGA

5位決定戦で勝利したフライングディスク ©JWGA

競技10日目
2022.07.17
車いすラグビー
車いすラグビー、銀メダル獲得!

公開競技としてワールドゲームズで初めて実施された車いすラグビー。7月17日、イギリスとの決勝戦では惜しくも敗れはしましたが、全6戦で4勝を挙げるなど、強豪国がひしめく中で堂々たる成績で、初のワールドゲームズでは見事、銀メダルを獲得しました。

チーム一丸となって銀メダル獲得 ©IWGA

©IWGA

©IWGA

全日程終了 10日間の熱戦に幕

7月7日から開幕しましたワールドゲームズ2022バーミングハム大会(第11回大会)が17日の最終日、11競技の終了とともに閉幕しました。今大会、約100の国・地域から3,500名の選手が223個の金メダルを目指し、熱戦の舞台に挑みました。23会場で34競技が実施され、375,000人の観客が世界最高峰のプレーや演技に目が釘付けとなった10日間でした。また、70カ国でのテレビ放送やolympics.comによるオンラインストリーミングなどにより、ワールドゲームズが世界の国々で視聴されました。

クロージングセレモニーは、現地時間17日夜8時から開会式と同じProtective Life Stadiumで開催されました。スポーツを通じた平和的な一体感の表れとして、オープニングの入場行進は国別に分かれることなく、混ざり合いながら一緒に行進する形がとられました。

大会主催者のIWGA(国際ワールドゲームズ協会)ホセ・ペレルナ会長からは、パンデミックを乗り越えワールドゲームズで見事な演技を見せた選手に敬意を表するとともに、バーミングハム市と3,000名を超すボランティアの献身的な活躍に謝辞を述べました。

その後、2025年の次期ワールドゲームズ開催都市である中国・成都(Chengdu)の代表団のYang Shen Wei氏にホセ・ペレルナ会長からワールドゲームズ旗が手渡されました。後半はコンサートなどを交え、23時過ぎまで盛会に開催され、バーミングハム大会は幕を閉じました。

日本勢 メダル獲得数33個の大躍進!

今大会、日本からは21競技(公式競技17、公開競技4)に138名のトップアスリートが参加しました。最終的な日本勢の成績は、金10個、銀11個、銅12個の計33個のメダル獲得となり、大台の30を超すメダル数となり、まさに目覚ましい活躍でした。尚、メダル獲得数の最多はイタリアの47個で、次いで、ドイツ・ウクライナ・アメリカ・フランスと続き、日本は世界第6位(前回7位)でした。

日本国内でのメダル獲得数の実績としては、公開競技を除く今大会のメダル数は30個(金10、銀9、銅11)で、前回大会(2017年・ポーランド)の22個(金9・銀6・銅7 公式競技のみ)を大きく上回り、歴代1位の2001年秋田大会(第6回大会)の25個(金9・銀6・銅10)を上回る歴代トップの獲得数となり、2022年、新たな歴史を刻みました。

【競技別】
公式競技

10競技(金10・銀9・銅11)

(1)
ビリヤード1個:銅1
(2)
ダンススポーツ(ブレイキン)3個:金1-銅2
(3)
空手3個:金1-銀1-銅1
(4)
ライフセービング1個:銅1
(5)
体操(パルクール)2個:銅2
体操(ダブルミニトランポリン)1個:銅1
(6)
パワーリフティング 2個:金2
(7)
ソフトボール1個:銀1
(8)
スポーツクライミング 6個:金1-銀3-銅2
(9)
相撲 9個:金4-銀4-銅1
(10)
ウエイクボード 1個:金1

公開競技

3競技(銀2・銅1)

(1)
デュアスロン1個:銀1
(2)
ラクロス(男子)1個:銅1
(3)
車いすラグビー1個:銀1

【メダル別】

金:10個[6競技]

公式競技

(1)
ダンススポーツ(ブレイキン)1個
(2)
空手1個
(3)
パワーリフティング2個
(4)
スポーツクライミング1個
(5)
相撲4個
(6)
ウエイクボード1個

銀:11個[6競技]

公式競技

(1)
空手1個
(2)
ソフトボール1個
(3)
スポーツクライミング3個
(4)
相撲4個

公開競技

(1)
デュアスロン1個
(2)
車いすラグビー1個

銅:12個[8競技]

公式競技

(1)
ビリヤード1個
(2)
ダンススポーツ(ブレイキン)2個
(3)
空手1個
(4)
ライフセービング1個
(5)
体操(パルクール)2個
体操(ダブルミニトランポリン)1個
(6)
スポーツクライミング2個
(7)
相撲1個

公開競技

(1)
ラクロス(男子)1個

左から、ビリヤード平口選手・福田監督、パワーリフティング佐竹選手、スカッシュ渡邉選手・佐野選手、JWGA3名 ©JWGA

いよいよ入場! ©JWGA

©IWGA

©IWGA

ワールドゲームズ旗は2025年開催都市の中国・成都へ ©IWGA

©IWGA

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躍動、感動を映像でご紹介
The World Games 2021 sports (long)
バーミングハム大会で実施される競技(YouTube)
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